繁忙期の大量発送を乗り切るためのタスク分割と事前準備

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繁忙期の大量発送を乗り切るためのタスク分割と事前準備

繁忙期の大量発送を乗り切るためのタスク分割と事前準備

普段は1日10件程度の発送でも、イベント出店やセールの後に注文が一気に集中することがあります。50件、100件という発送を通常の作業フローのまま処理しようとすると、時間も体力も足りなくなります。

この記事では、自らハンドメイド商品を販売・発送しながらShopifyアプリを開発している筆者が、イベント後の注文集中を何度も乗り越えてきた実体験をもとに、繁忙期のタスク分割と事前準備を紹介します。


なぜ繁忙期に発送が回らなくなるのか

普段のフローが「10件前提」で組まれている

普段の発送が10件前後であれば、CSVエクスポートから梱包・追跡番号の反映まで15分程度で終わります。この「15分で終わる」という感覚が、繁忙期には裏目に出ます。

50件を同じ要領で処理しようとすると、梱包だけで50分以上かかります。クリックポストのまとめ申込は1回40件が上限なので、CSVの分割も必要です。「いつも通りやれば終わるだろう」と思って始めると、想定以上の時間がかかって焦ることになります。

発送以外のタスクが同時に押し寄せる

繁忙期は発送だけでなく、問い合わせ対応、在庫確認、追加の仕入れ判断なども重なります。発送に2時間取られると、他の業務が完全に止まります。

私自身、初めてイベント後に100件の注文をまとめて処理したとき、発送作業だけで半日近くかかりました。追跡番号の手入力だけで約50分。梱包と合わせると3時間以上です。「事前に段取りを考えておけばよかった」と痛感した経験が、このフローの原点です。


事前準備:繁忙期の前にやっておくこと

梱包資材を多めに確保する

繁忙期に封筒やテープが足りなくなると、買い出しの時間が発生して一気にペースが崩れます。セールやイベントの前に、普段の2〜3倍の梱包資材を用意しておきます。

資材普段の在庫目安繁忙期の在庫目安
封筒(A4・A5・長3)各30枚各100枚
テープ1巻3巻
緩衝材(プチプチ等)1ロール2〜3ロール

商品の事前梱包を進めておく

注文が入る前に、商品の梱包を途中まで済ませておく方法です。たとえば、商品を緩衝材で包んで封筒に入れるところまでを事前にやっておけば、当日はラベルを貼って封をするだけです。

すべての商品で事前梱包ができるわけではありませんが、定番商品やバリエーションの少ない商品であれば有効です。

CSVの分割方針を決めておく

クリックポストのまとめ申込は1回40件が上限です。100件の注文があれば、CSVを3回に分けてアップロードする必要があります。

事前に「40件ずつに分ける」と決めておくだけで、当日の判断コストがなくなります。アプリ側で40件ごとに分割エクスポートすることもできるので、手動でCSVを切る必要はありません。

繁忙期の事前準備は「資材」「梱包」「CSV分割」の3点です。どれも当日に考えると時間を取られますが、事前に決めておけば判断不要で進められます。

事前準備リスト。封筒・テープ・緩衝材の通常ストックと繁忙期ストックの比較、事前梱包の仕組み
事前準備リスト。封筒・テープ・緩衝材の通常ストックと繁忙期ストックの比較、事前梱包の仕組み


当日のタスク分割:100件を処理する流れ

大量発送のポイントは、作業を「PC操作」と「手作業」に分けて、同じ種類の作業をまとめて処理することです。

Phase 1: PC操作をまとめて済ませる(約15分)

  1. アプリで未発送の注文を確認し、CSVをエクスポート(40件ずつ分割)
  2. クリックポストのまとめ申込にCSVをアップロード → 支払手続き(3回繰り返す)
  3. 発送ラベルをダウンロード → 印刷(まとめ印字は1回20件まで。100件なら5回)

100件の場合、まとめ申込を3回繰り返すので、通常より5〜10分多くかかります。それでもPhase 1のPC操作は15分程度で終わります。

Phase 2: 梱包作業に集中する(約90〜120分)

印刷したラベルを手元に、ひたすら梱包を進めます。100件の梱包は、1件1分のペースで約100分です。

梱包を速く進めるコツは以下の通りです。

  • 商品を種類ごとにまとめて並べておく
  • 封筒のサイズごとに山を作り、商品を入れていく
  • ラベルは貼らずにまず商品を封筒に入れるところまで一気にやる
  • 最後にラベルを順番に貼っていく

Phase 3: 追跡番号の一括反映(約1分)

梱包が終わったら、ダウンロード済みの発送ラベルをアプリに取り込みます。100件でも操作は1回で、追跡番号の反映と発送通知メールの送信がまとめて完了します。

Phase作業内容100件の所要時間
1CSVエクスポート・決済・ラベル印刷約15分
2梱包・ラベル貼付約90〜120分
3追跡番号の一括反映約1分
合計約2時間前後

100件の発送でも、PC操作は合計16分程度です。時間がかかるのは梱包作業であり、ここを事前準備や作業の並べ方で短縮するのが現実的な対策です。

当日のタスク分解。フェーズ1はPC一括操作(CSV抽出・支払処理・ラベル印刷)で約15分、フェーズ2は梱包・ラベル貼りで約90〜120分、フェーズ3は追跡番号一括更新で約1分
当日のタスク分解。フェーズ1はPC一括操作(CSV抽出・支払処理・ラベル印刷)で約15分、フェーズ2は梱包・ラベル貼りで約90〜120分、フェーズ3は追跡番号一括更新で約1分


繁忙期に起きやすいトラブルと対策

追跡番号の入力ミス

手動で100件の追跡番号を入力すると、桁の間違いや行のずれが起きやすくなります。発送ラベルからの自動抽出を使えば、入力ミス自体が発生しません。

まとめ申込のCSVでエラーが出る

住所の文字数超過や郵便番号の全角混入は、件数が多いほど混入しやすくなります。エラーが出た行は個別に確認・修正する必要があるため、事前にアプリで自動変換しておくのが確実です。

梱包資材が途中で切れる

繁忙期の中盤で封筒が足りなくなるのは、事前準備の見積もりが甘かったときに起きます。「普段の3倍」を基準に用意し、余ったら次回に回すくらいの感覚で構いません。


よくある疑問

Q. 100件を1日で発送しないといけない?

発送期日に余裕があれば、2日に分けても問題ありません。50件ずつに分ければ、1日あたりの梱包は約50分です。ただし、CSVエクスポートと追跡番号の反映は、それぞれの日に行う必要があります。

Q. 1人で100件の梱包は現実的?

商品のサイズや梱包の複雑さによります。封筒に入れてラベルを貼るだけの商品であれば、1件1分で処理できます。緩衝材で包む工程がある場合は1件2分程度かかるので、100件なら3時間以上です。件数が多い場合は、家族やパートナーに梱包を手伝ってもらうことも検討してください。

Q. 繁忙期だけスタッフを雇うべき?

梱包作業であれば、手順を決めておけば経験がなくてもできます。ラベル貼りと封入を任せるだけでも、かなりの時短になります。CSVエクスポートや追跡番号の反映はアプリ側の操作なので、自分で行うのが確実です。


まとめ

繁忙期の大量発送は、事前準備とタスク分割で対応できます。梱包資材の確保、CSVの分割方針、作業を「PC操作」と「手作業」に分けるフローを事前に決めておけば、当日に慌てることはありません。

100件の発送でも、PC操作はすべて合わせて16分程度です。時間がかかるのは梱包作業なので、事前梱包や作業の並べ方で短縮するのが現実的です。

普段から40件単位の処理フローに慣れておくと、繁忙期にも自然に対応できます。発送業務の効率化に興味がある方は、瞬時に発送!for クリックポストを試してみてください。

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