梱包資材のコストを最適化する|封筒・段ボール・緩衝材の選び方

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梱包資材のコストを最適化する|封筒・段ボール・緩衝材の選び方

梱包資材のコストを最適化する|封筒・段ボール・緩衝材の選び方

送料の見直しはしていても、梱包資材のコストまで把握できていますか。クッション封筒1枚、プチプチ1巻。1件あたりの金額は小さくても、年間で見ると数万円の差になることがあります。

自らハンドメイド商品を梱包・発送している現役ショップオーナーとしての手元の感覚ですが、梱包資材は「何を選ぶか」と「いくつまとめて買うか」で、年間コストが1万円以上変わります。この記事では、梱包資材の選び方とコスト最適化のポイントを整理します。


1個あたりの梱包資材コスト。封筒30円+OPP袋3円+テープ2円=35円。送料と合わせて計算する
1個あたりの梱包資材コスト。封筒30円+OPP袋3円+テープ2円=35円。送料と合わせて計算する

梱包資材にかかるコストを把握する

1件あたりの梱包コストを計算する

まず、現在使っている梱包資材の1件あたりのコストを出してみてください。封筒、緩衝材、テープ、宛名ラベル用紙。すべて含めた数字です。

たとえばクッション封筒1枚30円、OPP袋1枚3円、テープ1回分2円とすると、1件あたり約35円。月に100件発送すれば3,500円、年間で42,000円になります。

この数字を出すだけで、「意外とかかっている」と気づく方は多いはずです。

送料と合算して考える

梱包資材のコストは、送料と合算して「1件あたりの発送コスト」として把握するのが合理的です。クリックポスト185円+梱包資材35円で、1件あたり220円。この数字を基準にすると、資材を変えたときの効果が見えやすくなります。


主な梱包資材の特徴とコスト比較

比較表

資材1枚あたりの単価(目安)向いている商品注意点
クッション封筒25〜50円薄型・軽量で多少の衝撃がある商品サイズの種類が限られる
ダンボール箱(A5〜A4)30〜80円立体的な商品、割れ物かさばるため在庫スペースが必要
OPP袋2〜5円水濡れ防止の内袋として単体では保護力が低い
プチプチ(エアキャップ)5〜15円/1回分割れ物、精密機器カットの手間がかかる
薄紙・ティッシュペーパー1〜3円傷防止の内包装保護力は最小限
厚紙封筒(板紙封筒)15〜30円折れ防止が必要な薄い商品クッション性はない

単価は購入数量やサイズによって変動します。おおよその目安として参考にしてください。


クッション封筒は薄型・軽量商品向き、ダンボール箱は立体物・割れ物向き。商品の形状で使い分ける
クッション封筒は薄型・軽量商品向き、ダンボール箱は立体物・割れ物向き。商品の形状で使い分ける

資材ごとの使い分け

クッション封筒

クリックポストとの相性が良い資材です。封筒自体に緩衝材が貼り付けてあるため、別途プチプチを巻く手間が省けます。テープで封をすればそのまま発送できる手軽さが利点です。

ただし、厚みのある商品を入れるとクリックポストの3cm制限を超えやすくなります。封筒自体の厚みが5mm程度あるため、商品は2.5cm以内に収まるかどうかを事前に確認しておいてください。

ダンボール箱

立体的な商品や、衝撃に弱い商品にはダンボール箱が安心です。ただし、クリックポストの場合は厚さ3cm・長辺34cm以内という制限があるため、使えるダンボールのサイズは限られます。A5サイズ×厚さ3cmの薄型ダンボールが各種ECサイトで販売されています。

なお、ダンボール箱は保管場所を取ります。自宅から発送している方は、収納スペースも含めて検討してください。

OPP袋

OPP袋は「外装」ではなく「内袋」として使うのが基本です。商品をOPP袋に入れてから封筒やダンボールに入れることで、水濡れ対策になります。1枚あたり2〜5円と安価なので、すべての商品に使っても負担は小さいです。

私の場合、どんな商品でもまずOPP袋に入れる、というルールにしています。雨の日のポスト投函でも安心ですし、梱包手順を統一できるので迷いがなくなります。


まとめ買いで単価を下げる。少量購入で1枚45円が、100枚以上のまとめ買いで1枚25円に
まとめ買いで単価を下げる。少量購入で1枚45円が、100枚以上のまとめ買いで1枚25円に

まとめ買いで単価を下げる

購入数量と単価の関係

梱包資材はまとめ買いで単価が大きく変わります。

クッション封筒(A4相当)単価の目安
10枚(少量パック)1枚あたり40〜50円
50枚1枚あたり30〜35円
100枚以上1枚あたり20〜28円

100枚まとめて買えば、少量パックと比べて1枚あたり15〜20円ほど安くなります。月50件の発送で年間に換算すると、9,000〜12,000円の差です。

まとめ買いのコツ

  • 最初から大量に買わず、まず少量で試してサイズや品質を確認する
  • よく使うサイズが決まったら、100枚単位で購入する
  • 保管スペースを確保してから注文する(ダンボールは特に場所を取ります)
  • 同じショップでまとめて買うと送料が1回分で済みます

ただし、まとめ買いには注意点もあります。サイズを間違えて大量に買ってしまうと在庫を抱えることになります。最初の購入は10〜20枚の少量パックにして、実際の商品を入れてサイズ感を確かめてから本格的にまとめ買いするのが安全です。


商品保護とコストのバランス。必要十分な梱包は開封しやすく、過剰梱包は開梱しにくい
商品保護とコストのバランス。必要十分な梱包は開封しやすく、過剰梱包は開梱しにくい

商品保護とコストのバランス

商品保護とコストのバランス。過剰な梱包材を使わず、商品に合った適切な保護を選ぶ
商品保護とコストのバランス。過剰な梱包材を使わず、商品に合った適切な保護を選ぶ

過剰梱包を避ける

お客様に安心してもらうために梱包を厚くしたくなる気持ちはわかります。ただ、必要以上の梱包は資材コストを増やすだけでなく、お客様にとっても開封の手間が増えます。

商品に合った「ちょうどいい梱包」を見つけることが大切です。判断の基準は、「配送中に商品が破損しない保護ができているか」と「開封したときに不快感がないか」の2つです。

筆者の梱包例

私の場合、自作TRRSケーブルの梱包はこのような構成です。

  1. ケーブルをOPP袋に入れる(水濡れ防止)
  2. クッション封筒に入れて封をする
  3. そのまま発送

1件あたりの資材コストはOPP袋3円+クッション封筒25円で約28円。ケーブルは柔軟性がある商品なので、過度な緩衝材は不要です。

一方、レジンキーキャップは割れる可能性があるため、プチプチで個包装してからクッション封筒に入れています。こちらは1件あたり約40円です。商品の壊れやすさによって梱包を変えることで、コストを必要な範囲に抑えています。


梱包資材の調達先

主な購入先

  • ECサイト(Amazon、楽天市場、LOHACO等):種類が豊富で比較しやすい
  • 梱包資材専門店(ダンボールワン等):大量注文で単価が安い
  • 100円ショップ:少量で試したいとき。ただし単価は割高になります
  • ホームセンター:プチプチやテープは単価が安いことがあります

少量で品質を確認してから専門店でまとめ買いする、という流れが失敗しにくい方法です。


よくある質問

Q. クッション封筒とダンボール箱、どちらを使うべきですか?

商品の形状と壊れやすさで判断します。薄くて軽い商品(ケーブル、アクセサリーパーツなど)はクッション封筒で十分です。立体的で壊れやすい商品(陶器、ガラス製品など)はダンボール箱の方が安全です。迷ったらダンボール箱を選んでおけば、保護面での失敗は少ないです。

Q. 梱包資材の費用は経費になりますか?

はい。事業用の梱包資材は「荷造運賃」や「消耗品費」として経費計上できます。レシートや領収書を保管しておきましょう。まとめ買いした場合も、使用した分を経費に計上する形が基本です。確定申告の際に慌てないよう、購入時にまとめておくことをお勧めします。

Q. エコ素材にしたほうがいいですか?

お客様の環境意識が高いジャンルでは、再生紙の封筒や紙製の緩衝材を選ぶことがブランドイメージにプラスになることがあります。ただしコストは上がる傾向があるため、商品の価格帯とターゲット層に合わせて判断してください。無理にすべてをエコ素材にする必要はありません。


まとめ

梱包資材のコストは、送料と合わせて「1件あたりの発送コスト」として管理するのが基本です。商品特性に合った資材を選び、まとめ買いで単価を下げることで、品質を落とさずにコストを最適化できます。

まずは現在の1件あたりの梱包コストを計算するところから始めてみてください。数字が見えると、「ここを変えよう」という判断がしやすくなります。

送料や梱包資材を見直したら、発送業務そのものの効率化も検討したいところです。ShopifyからクリックポストへのCSVエクスポートや追跡番号の反映を効率化したい方は、瞬時に発送!for クリックポストもあわせてご覧ください。

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