ギフト配送でクリックポストを使うときの梱包と見せ方の工夫
ハンドメイド商品やこだわりの雑貨を販売していると、「ギフト用に購入したい」というお客様は一定数います。しかし、クリックポストはポスト投函の配送サービスです。ギフトラッピングのオプションはなく、配達員から手渡しされるわけでもありません。
それでも、梱包を少し工夫するだけで「もらって嬉しい」と感じてもらえるレベルにすることは可能です。
筆者自身、レジンキーキャップやTRRSケーブルをShopifyで販売していますが、友人やパートナーへの贈り物として購入されるケースが年に何度かあります。3年で2200件以上を梱包してきた手元の感覚ですが、ギフト対応に手間をかけた注文ほど、あとからお礼のメッセージをいただくことが多いです。この記事では、クリックポストの制約(全国一律185円、厚さ3cm以内、重量1kg以内、ポスト投函)の中で、ギフト向けの梱包をどう工夫するかを整理します。

クリックポストでギフト配送するときの制約
サイズの制約
クリックポストの上限は、長辺34cm×短辺25cm×厚さ3cm、重量1kgです。ギフトラッピングに使うリボンや箱を入れると、厚さ3cmをあっさり超えてしまいます。
つまり、一般的なギフトボックスを使った梱包は難しいと考えてください。厚さの制約の中で、いかに「特別感」を出すかがポイントになります。厚さ3cmの壁については厚さ3cmの壁を超える梱包の工夫と、超えたときの代替手段でも詳しく整理しています。
ポスト投函であること
クリックポストは対面での手渡しではなく、郵便受けへの投函です。贈り先のポストに届く形になるため、「配達員さんから受け取る」という体験がありません。この点を踏まえて、開封したときに気持ちが伝わる梱包を意識します。
逆に言えば、不在でも届くのはポスト投函のメリットです。サプライズで送りたい場合に、受け取り側が在宅かどうかを気にしなくて済みます。

厚さ3cm以内でできるギフト梱包のアイデア
薄紙・グラシン紙で包む
商品を薄紙(ティッシュペーパー状の包装紙)やグラシン紙で包むだけで、開封したときの印象が変わります。コストは1枚あたり2〜5円程度。厚みもほとんど増えないため、3cmの制約に影響しません。
白やクラフト色の薄紙は、ほとんどの商品に合わせやすいです。筆者の場合、レジンキーキャップを薄紙で包むようにしてから、「開けた瞬間に嬉しかった」というレビューをいただいたことがあります。たった数円の紙1枚ですが、差が出ます。
シールやマスキングテープでアクセントを加える
封をするテープをマスキングテープに変える、ショップのロゴシールを貼る。こうした小さなアクセントが「ただの配送物」から「贈り物」の印象に変えてくれます。
ショップオリジナルのシールは、印刷通販サービスで100枚1,000〜2,000円程度で作れます。1枚あたり10〜20円の投資で、ブランドの印象も強化できます。通常の注文にもシールを貼っておくと、ギフト注文だけ特別扱いする手間がなくなるのでお勧めです。
メッセージカードを同封する
ギフトで最も喜ばれるのは、やはりメッセージです。名刺サイズのカードであれば厚みは1mm以下。封筒の中にすっと入ります。
Shopifyでメッセージカードに対応する方法は、主に2つあります。
- 注文メモ欄を活用する: カート画面で「ギフトメッセージ」を入力できるようにし、受注後に手書きまたは印刷で対応します
- 商品オプションとして設定する: 「ギフトラッピング(+○円)」のようなバリアントを追加し、メッセージ内容もカスタムフィールドで受け取ります
件数が少ないうちは注文メモ欄で十分です。手書きの一言があるだけで、受け取った方の印象は大きく変わります。
封筒の素材にこだわる
茶色のクラフト封筒や、少し厚みのある色付き封筒を使うだけでも、見た目の印象が違います。通常のグレーのクッション封筒と比べて、コスト増は1枚あたり10〜20円程度です。
ギフト注文が多い時期(クリスマス、バレンタイン、母の日など)だけ封筒を変える、という使い分けも現実的です。梱包資材のコストについては梱包資材のコストを最適化するで詳しく比較しています。
ギフト配送の体制をShopifyで整える
ギフトオプションの設定
Shopifyでは、商品ページに「ギフトラッピング」オプションを追加できます。設定方法はいくつかありますが、シンプルなのは以下の方法です。
- バリアントとして追加: 「通常」「ギフトラッピングあり(+100円)」のように選択肢を設けます
- カートページに注文メモ欄を表示: テーマのカスタマイズで注文メモを有効にし、「ギフトメッセージをご記入ください」と案内します
筆者のショップでは後者の方法を使っています。バリアントを増やすと在庫管理が複雑になるため、注文メモで「ギフト希望」と書いてもらい、梱包時に対応する運用にしています。
納品書に金額を表示しない設定
ギフト配送の場合、商品の金額が記載された納品書が入っていると困ります。Shopifyの設定で納品書のテンプレートを編集し、ギフト注文の場合は金額を非表示にするか、そもそも納品書を同封しない運用にします。
注文にタグ(例:「gift」)をつけておくと、梱包時にギフト対応が必要な注文をすぐに見分けられます。通常の注文とギフト注文を混在させない工夫が、梱包ミスの防止につながります。

クリックポスト以外を検討した方がよいケース
ギフトとして贈るなら、ポスト投函ではなく手渡しの方が喜ばれる場面もあります。以下のケースでは、クリックポスト以外の配送手段も選択肢に入ります。
| ケース | 検討できる配送手段 | 理由 |
|---|---|---|
| 厚さ3cmを超えるラッピングをしたい | レターパックプラス(520円) | 厚さ制限なし、対面手渡し |
| 高額商品のギフト | ゆうパック・宅急便 | 補償あり、対面手渡し |
| 届け日を指定したい | ゆうパック・宅急便 | 日時指定が可能 |
| サプライズで確実に手渡ししたい | レターパックプラス以上 | 対面手渡しで受け取りを確認できる |
レターパックプラスは全国一律520円で、厚さ制限がなく対面手渡しです。ギフト用の梱包を多少厚くしても問題なく、クリックポストからのステップアップとしてちょうどいい選択肢です。
ただし、クリックポストの全国一律185円という送料は、低価格帯の商品をギフトとして贈る場合に大きなメリットです。送料が高いと「ちょっとした贈り物」に使いにくくなるため、商品の価格帯とのバランスで判断してみてください。
よくある疑問
Q. ギフトラッピングは有料にすべきですか?
ショップの方針次第ですが、有料にすることで「ラッピング対応のコスト」を明確に回収できます。50〜200円程度であれば、お客様の心理的なハードルも低いです。無料にする場合は、梱包資材のコストを商品価格に織り込む必要があります。筆者の場合は無料で対応していますが、資材費を考えると有料にする方が持続しやすいと感じています。
Q. ギフト配送でクリックポストの追跡番号は送っていいですか?
注文者本人への通知であれば問題ありません。ただし、送り先がギフトの受取人の場合、追跡番号を含む発送通知メールが注文者に届くように設定しておく方が適切です。Shopifyの発送通知は注文者のメールアドレスに送られるため、通常の設定であれば受取人に追跡情報が届くことはありません。
Q. ポスト投函で届いたギフトは喜ばれますか?
中身と梱包次第です。ポスト投函であっても、薄紙で丁寧に包まれていてメッセージカードが入っていれば、受け取った方は「贈り物だ」と感じてくれます。配送方法よりも、開封したときの体験が大切です。
まとめ
クリックポストにはギフトラッピングの仕組みはありません。しかし、厚さ3cmの制約の中でも、薄紙で包む、シールを貼る、メッセージカードを添えるといった工夫で、十分にギフトらしい印象を作ることができます。
ギフト対応は少し手間がかかりますが、その分お客様からの反応が返ってくるのは嬉しいものです。通常の発送業務をできるだけ効率化しておけば、ギフト梱包に時間を割く余裕が生まれます。
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