「まだ届きません」への対応テンプレートと、問い合わせを減らす仕組み

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「まだ届きません」への対応テンプレートと、問い合わせを減らす仕組み

「まだ届きません」への対応テンプレートと、問い合わせを減らす仕組み

「まだ届きません」というお客様からのメッセージに、焦ったことはありませんか。

自らハンドメイド商品を販売・発送している現役ショップオーナーとして、この問い合わせには何度も対応してきました。最初の頃は1件ずつ状況を調べてメールを書いていましたが、対応パターンは実はそれほど多くありません。テンプレートを用意しておけば、慌てずに対応できます。

この記事では、問い合わせが来たときの対応テンプレートと、そもそも問い合わせを減らすための仕組みを整理します。


なぜ「まだ届きません」の問い合わせが来るのか

お客様が配送状況を確認できない状態になっている

「まだ届きません」の問い合わせが来る原因は、ほとんどの場合シンプルです。お客様が荷物の状況を自分で確認できないから、ショップに聞くしかないのです。

具体的には、以下のようなケースが多いです。

  • 発送通知メールが届いていない(迷惑メールに振り分けられている)
  • 発送通知メールに追跡番号が記載されていない
  • 追跡番号は記載されているが、追跡ページへのリンクがない
  • 追跡ページを見たが「お問い合わせ番号が見つかりません」と表示された

つまり、お客様に「自分で確認できる手段」を渡しておけば、問い合わせの大部分は発生しません。

対応に時間を取られると、他の業務が圧迫される

1件の「届きません」に対応するのにかかる時間は、状況確認とメール作成を合わせて10〜15分程度です。1人で運営しているショップでは、これが2〜3件重なるだけで30分以上を使うことになります。

私の場合、毎日14時に発送作業を固定しているため、問い合わせ対応が長引くと午後の作業スケジュールがずれます。テンプレートを用意してからは、対応時間が1件あたり3〜5分に短縮されました。


追跡ステータス別の対応フロー。未登録→待つ、配送中→待つ/調査、お届け済み→ポスト確認、不明→日本郵便へ調査依頼
追跡ステータス別の対応フロー。未登録→待つ、配送中→待つ/調査、お届け済み→ポスト確認、不明→日本郵便へ調査依頼

問い合わせが来たら最初にやること

追跡番号で配送状況を確認する

お客様から「届きません」と連絡があったら、まず追跡番号で配送状況を確認します。クリックポストの追跡番号は、日本郵便の個別番号検索ページで照会できます。

確認すべきポイントは以下の3つです。

  1. 追跡番号が正しく登録されているか(番号の入力ミスがないか)
  2. 追跡情報に「引受」のステータスが反映されているか
  3. 最新のステータスが何か(引受・中継・到着・お届け先にお届け済み)

ステータス別の状況判断

追跡ステータス状況対応方針
「お問い合わせ番号が見つかりません」まだ郵便局で引き受けられていない発送からの経過時間を確認し、翌日以降の反映を待つ
「引受」のまま数日経過配送中だが中継情報が更新されていない通常の配送日数内なら待つ。超えていれば調査依頼を検討
「到着」で止まっている届け先の郵便局には届いている配達待ち。当日〜翌日に配達される可能性が高い
「お届け先にお届け済み」配達完了ポストの確認をお願いする

追跡番号の入力ミスが原因で追跡できないケースもあります。追跡番号の入力ミスが引き起こすトラブルと、その防ぎ方で詳しく解説しています。


対応ワークフロー。問い合わせが来たら追跡状況を確認し、テンプレートで回答する3ステップ
対応ワークフロー。問い合わせが来たら追跡状況を確認し、テンプレートで回答する3ステップ

状況別の対応テンプレート

テンプレート1: 配送中(引受〜到着)の場合

件名: ご注文の配送状況のご確認

○○様

このたびはお問い合わせいただきありがとうございます。
ご注文いただいた商品の配送状況を確認いたしました。

追跡番号: ○○○○-○○○○-○○○○
追跡ページ: https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/

現在「△△」のステータスとなっており、配送中の状態です。
クリックポストの配達日数は、発送から通常1〜3日程度(地域や時期により異なります)
となっておりますので、もうしばらくお待ちいただけますと幸いです。

万が一、○月○日までにお届けがない場合は、改めてご連絡ください。
調査を進めさせていただきます。

何かご不明な点がございましたら、お気軽にお問い合わせください。

テンプレート2: 配達済みだがお客様が受け取っていない場合

件名: ご注文の配送状況のご確認

○○様

このたびはお問い合わせいただきありがとうございます。
追跡番号で確認いたしましたところ、○月○日に「お届け先にお届け済み」
のステータスとなっておりました。

クリックポストはポスト投函での配達となるため、
郵便受けをご確認いただけますでしょうか。

他の郵便物に紛れている場合や、ご家族が受け取られている場合も
ございますので、あわせてご確認いただけますと幸いです。

ご確認いただいても見当たらない場合は、お手数ですが
改めてご連絡ください。郵便局への調査依頼を手配いたします。

テンプレート3: 追跡情報が反映されていない場合

件名: ご注文の配送状況について

○○様

このたびはお問い合わせいただきありがとうございます。
追跡番号で確認いたしましたところ、現時点では追跡情報が
まだ反映されておりませんでした。

クリックポストの追跡情報は、郵便局での引受後に反映されます。
ポスト投函の場合、集荷のタイミングにより反映まで数時間〜翌日
かかることがございます。

○月○日に発送しておりますので、翌日以降に改めて追跡ページを
ご確認いただけますと幸いです。

追跡ページ: https://trackings.post.japanpost.jp/services/srv/search/
追跡番号: ○○○○-○○○○-○○○○

○月○日を過ぎても追跡情報が表示されない場合は、
改めてご連絡ください。

テンプレートは「状況の説明→お願い→期限の提示」の順で構成しています。期限を明示することで、お客様も「いつまで待てばいいか」が分かり、やり取りの往復が減ります。


問い合わせを未然に防ぐ仕組み。追跡コードの自動通知で問い合わせの多さを仕組み化で削減
問い合わせを未然に防ぐ仕組み。追跡コードの自動通知で問い合わせの多さを仕組み化で削減

問い合わせを「来る前に」減らす仕組み

テンプレートで対応を効率化するのは大切ですが、そもそも問い合わせが来ない方が理想です。以下の仕組みを整えておくと、問い合わせの件数自体を減らせます。

発送通知メールに追跡番号を必ず含める

Shopifyで注文を「発送済み」にする際に追跡番号を登録すると、お客様に追跡番号付きの発送通知メールが自動送信されます。お客様自身で配送状況を確認できるため、「届きますか?」の問い合わせが来にくくなります。

追跡番号と発送完了通知の仕組みについては、追跡番号をShopifyに反映すると、発送完了通知メールはどう届くのかで詳しく解説しています。

発送通知メールの文面に「先手」を打つ

Shopifyの発送通知メールは「設定 > 通知」からテンプレートを編集できます。デフォルトの文面に以下の情報を追記しておくと、問い合わせが減ります。

  • 追跡情報の反映タイミング: 「追跡番号は、郵便局での引受後に反映されます。発送直後は情報が表示されない場合がありますが、通常数時間〜翌日に反映されます」
  • 配達の目安: 「クリックポストの配達は、発送から1〜3日程度が目安です(地域や時期により異なります)」
  • 配達方法: 「ポスト投函でのお届けとなります」

私自身、この3つを発送通知メールに追記してから、「まだ届きません」の問い合わせがほぼなくなりました。追記する前は月に3〜4件来ていた問い合わせが、追記後は月に0〜1件程度です。

追跡番号のある配送サービスを使う

そもそも追跡番号がなければ、お客様に配送状況をお伝えする手段がありません。定形外郵便など追跡なしのサービスで発送していると、問い合わせが来ても「発送はしましたが、現在の状況は確認できません」としか答えられなくなります。

追跡の有無がショップ運営に与える影響については、追跡ありの配送サービスを選ぶべき理由と、追跡なしのリスクで詳しく解説しています。

商品ページや配送ポリシーに配達目安を記載する

注文前の段階で配達目安を伝えておくことも効果的です。「クリックポストで発送。発送から1〜3日程度で届きます」と商品ページや配送ポリシーに記載しておくと、お客様の期待値を事前にコントロールできます。

対策効果実施の手間
発送通知メールに追跡番号を含める高い(お客様が自分で確認できる)追跡番号の登録が必要
発送通知メールの文面を編集する高い(反映タイミングへの問い合わせが減る)一度設定すれば継続
追跡ありの配送サービスを使う高い(調査手段を確保できる)配送手段の選択のみ
商品ページに配達目安を記載する中程度(期待値をコントロール)テキスト追記のみ

よくある疑問

Q. 発送から何日経ったら「遅延」と判断すべきですか?

クリックポストの配達目安は発送から1〜3日程度です。ただし、年末年始やお盆、天候不良時は遅れることがあります。私の場合は、発送から5日経過しても「お届け先にお届け済み」にならない場合に、郵便局への調査依頼を検討するようにしています。

Q. 郵便局への調査依頼はどうやって出しますか?

日本郵便の郵便物等が届かないなどの調査のお申出ページから申請できます。追跡番号がある場合は番号を伝えることで調査がスムーズに進みます。調査結果が出るまでには通常1〜2週間かかります。

Q. お客様が「届いていない」と主張しているが、追跡では配達済みの場合はどう対応しますか?

まず、ポスト投函であることを伝えた上で、郵便受けの確認と同居の方への確認をお願いします。それでも見つからない場合は、郵便局に配達状況の詳細確認を依頼します。配達員の記録から配達先の確認が取れる場合もあります。最終的に見つからない場合は、再送を検討する必要が出てきます。対応方針はショップポリシーに明記しておくと、判断がぶれません。


まとめ

「まだ届きません」の問い合わせは、対応テンプレートを用意しておけば1件あたり数分で処理できます。ただし、それ以上に大切なのは、問い合わせが来る前の仕組みづくりです。

発送通知メールに追跡番号・追跡リンク・配達目安・反映タイミングを記載しておくだけで、問い合わせの大部分は発生しなくなります。お客様自身で状況を確認できる状態をつくることが、お客様の安心にもショップの運営効率にもつながります。

追跡番号をShopifyに手入力で登録している方は、瞬時に発送!for クリックポストで一括反映を試してみてください。追跡番号の反映と同時に発送通知メールも送信されるため、問い合わせを減らす仕組みが自然に整います。

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