同じ住所への複数注文をどう処理するか|まとめ発送の判断基準

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同じ住所への複数注文をどう処理するか|まとめ発送の判断基準

同じ住所への複数注文をどう処理するか|まとめ発送の判断基準

同じお客様から同じ日に複数の注文が入ることはありませんか?

TRRSケーブルやレジンキーキャップを自作・販売してきた中で、同一住所への複数注文は何度も経験しています。リピーターの方が色違いを追加で注文してくれたり、「さっきの注文に追加したいのですが」と問い合わせが来たり。嬉しいことですが、発送の処理をどうするかで手が止まります。

まとめて1件で送れば送料は1回分で済みます。ただし、クリックポストにはサイズと重量の上限があるため、何でもまとめられるわけではありません。この記事では、まとめ発送の判断基準とShopifyでの具体的な処理手順を整理します。


複数注文の発生パターン。追加注文、色違い・別バリエーション、ギフト+自分用
複数注文の発生パターン。追加注文、色違い・別バリエーション、ギフト+自分用

なぜ同一住所への複数注文が発生するのか

よくある3つのパターン

同一住所への複数注文は、だいたい以下のパターンに分類されます。

パターン具体例頻度の目安
追加注文購入後に「やっぱりもう1つ欲しい」と追加
色違い・バリエーション注文同じ商品の別カラーをそれぞれ注文
ギフト+自分用同じ住所に自分用とギフト用を別々に注文

筆者のショップでは、キーキャップの色違いをそれぞれ別の注文として購入されるケースが最も多いです。Shopifyの商品ページでバリエーションをまとめている場合は1回の注文で済みますが、お客様が別々にカートに入れて決済すると、注文が分かれます。

お客様は「まとめて届くだろう」と思っている

複数回に分けて注文しても、お客様の感覚としては「同じショップだから1つにまとめて届くだろう」と考えていることが少なくありません。実際に別々の荷物として届くと、「なぜ2回に分けて送ってきたのだろう」と疑問を持たれることがあります。

逆に言えば、まとめて発送すること自体はお客様の期待に沿った対応です。問題は、まとめられるかどうかの判断と、Shopifyの注文管理上の処理方法です。


同梱可否の判断基準。同一住所の注文を確認→厚さ3cm以内&重さ1kg以内なら同梱して1つの荷物で発送、超えるなら2個口で発送
同梱可否の判断基準。同一住所の注文を確認→厚さ3cm以内&重さ1kg以内なら同梱して1つの荷物で発送、超えるなら2個口で発送

まとめ発送の判断基準

クリックポストのサイズ上限で判断する

まとめ発送をするかどうかは、クリックポストのサイズ上限に収まるかどうかで決まります。

項目上限
長辺34cm
短辺25cm
厚さ3cm
重量1kg

この4つの制約のうち、最もネックになるのは「厚さ3cm」です。商品を2つ重ねただけで3cmを超えるケースは珍しくありません。厚さの制約についてはこちらの記事で詳しく解説しています。

判断フローチャート

まとめ発送をするかどうかは、以下の流れで判断しています。

  1. 同一住所の注文をShopifyの管理画面で確認する
  2. 商品を実際に並べて、合計の厚さと重量を測る
  3. 厚さ3cm・重量1kg以内 → まとめて1件で発送
  4. 超える → 複数個口で発送

シンプルですが、感覚で判断しないことが大事です。筆者の場合、キーキャップ1個の梱包後の厚さは約2.5〜2.8cmです。2個をまとめるとほぼ確実に3cmを超えるため、キーキャップの複数注文は別々に発送すると最初からルールを決めています。

一方、TRRSケーブルは梱包後の厚さが約1.5cmなので、2本までなら1つにまとめて発送できます。商品ごとに「まとめられる上限」を把握しておくと、毎回測る手間が省けます。

商品例梱包後の厚さまとめ可能な数
TRRSケーブル 1本約1.5cm2本まで
レジンキーキャップ 1個約2.5〜2.8cm1個のみ
ケーブル1本 + キーキャップ1個約4cm不可 → 別送

商品ごとの梱包後サイズを一度測って表にしておけば、注文が入るたびに悩む時間がなくなります。筆者は梱包スペースの壁にこの表を貼っています。


パターン1:1つの荷物で発送。2つの注文を同梱してClickPostラベルを1枚発行、同一の追跡番号を入力
パターン1:1つの荷物で発送。2つの注文を同梱してClickPostラベルを1枚発行、同一の追跡番号を入力

Shopifyでの処理方法

パターン1: まとめて1件で発送する場合

2つの注文をまとめて1つの荷物で発送する場合、クリックポストでは1つのラベルしか発行しません。つまり、追跡番号は1つです。

Shopifyでの処理は以下の手順になります。

  1. 2つの注文のうち、まとめ先にする注文を1つ決める
  2. まとめ先の注文でクリックポストのラベルを発行し、発送処理を行う
  3. もう1つの注文も「発送済み」に変更し、同じ追跡番号を入力する

こうすることで、両方の注文に同じ追跡番号が紐づき、お客様にも2通の発送完了通知が届きます。お客様から見ると、2つの注文がどちらも「発送済み」になり、同じ追跡番号で配送状況を確認できる状態です。

パターン2: 複数個口で発送する場合

サイズ上限を超えるため別々に発送する場合は、それぞれの注文で個別にラベルを発行します。追跡番号は2つ発生します。

この場合、通常の発送と同じ手順で問題ありません。ただし、お客様に「2つの荷物に分けて発送しました」と伝えておくとスムーズです。何も言わずに2つ届くと、「1つは誤配送では?」と混乱される可能性があります。

複数個口での追跡番号管理については、複数個口で発送するときの追跡番号管理と、Shopifyへの登録手順で詳しく解説しています。

お客様への事前連絡

まとめ発送でも複数個口でも、お客様への一言があると問い合わせが減ります。

まとめ発送の場合

ご注文いただいた2件の商品を、1つにまとめて発送いたしました。追跡番号は〇〇〇〇です。

複数個口の場合

ご注文の商品はサイズの都合上、2つの荷物に分けて発送いたしました。それぞれの追跡番号は以下の通りです。

筆者は注文メモにまとめ発送の判断を記録し、発送完了時にメモの内容を連絡文に反映しています。ルーティンに組み込んでしまえば、特別な手間にはなりません。


まとめ発送のメリットとリスク

メリット

  • 送料の節約: クリックポスト1件185円。2件を1件にまとめれば185円の節約
  • 梱包の手間が減る: ラベル発行、梱包、投函がすべて1回で済む
  • お客様の受け取りが1回: ポストに届く荷物が1つになり、受け取りの手間が減る

リスク

  • サイズ超過で返送される: 無理にまとめて3cmを超えると、返送のリスクがある
  • 片方だけキャンセルになった場合の対応: まとめた後にどちらかの注文がキャンセルになると、処理が複雑になる
  • 商品破損のリスク: 商品を詰め込みすぎると緩衝材の効果が下がる

送料を節約するために無理にまとめて、結果的に返送やトラブルになれば、節約した185円以上のコスト(時間・再発送の送料・お客様対応)がかかります。「まとめられるならまとめる、無理ならすぐ別送」と判断基準を明確にしておくのが大事です。


よくある疑問

まとめ発送で送料を浮かせた分は、お客様に返金すべきですか?

お客様がそれぞれの注文で送料を支払っている場合、まとめ発送によって実際の送料は1件分になります。この差額を返金するかどうかはショップのポリシーによります。筆者の場合は、送料無料で販売しているため差額返金の問題は発生しません。送料別の場合は、差額をクーポンやポイントで還元するのも選択肢です。

Shopifyで注文を統合する機能はありますか?

Shopifyの標準機能には、2つの注文を1つに統合するフルフィルメント機能はありません。手動での対応が必要です。前述の通り、まとめ先の注文で発送処理を行い、もう1つの注文にも同じ追跡番号を登録する方法で対応できます。

別の日に入った注文もまとめたほうがいいですか?

これは発送のタイミングに依存します。筆者は毎日14時に発送作業をしているため、前日の夜と当日の午前中に入った注文が同一住所であればまとめて発送します。ただし、前日にすでに発送済みの注文と翌日の注文をまとめることはしません。お客様を待たせる時間が長くなるほうがデメリットが大きいからです。


まとめ

同一住所への複数注文は、クリックポストのサイズ上限(厚さ3cm・重量1kg)に収まるかどうかで、まとめ発送か別送かを判断します。

判断に迷わないためのコツは、商品ごとの梱包後サイズをあらかじめ測っておくことです。「TRRSケーブルは2本まで、キーキャップは1個のみ」のように商品単位でルールを決めておけば、毎回考える必要がなくなります。

まとめ発送は送料も手間も節約できますが、無理にまとめてサイズ超過で返送されれば、かえって時間がかかります。「収まるならまとめる。超えるならすぐ別送」。このルールだけ決めておけば十分です。

クリックポストの発送でCSVエクスポートや追跡番号の反映を手作業で行っている方は、瞬時に発送!for クリックポストも試してみてください。まとめ発送でも複数個口でも、追跡番号の管理がシンプルになります。

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