「発送日の目安」の設定と顧客への伝え方|副業・兼業でも無理のないスケジュール
本業のあとにShopifyの管理画面を開いて、注文を確認して、梱包して、発送する。毎日は難しい。こうした状況で、「発送日の目安」をどう設定すればいいか迷ったことはありませんか。
TRRSケーブルやレジンキーキャップの注文を受けながら、発送スケジュールを組み立ててきた経験から言えるのは、「毎日発送できなくても、伝え方さえ間違えなければ問題にならない」ということです。
大切なのは、お客様の期待値と実際の発送タイミングを一致させることです。この記事では、発送日の目安の決め方と、ショップ上での伝え方を整理します。

発送スケジュールの3つのパターン
自分の生活に合うパターンを選ぶ
発送頻度は、毎日でなければならないわけではありません。個人ショップの発送スケジュールは、大きく3つのパターンに分かれます。
| パターン | 発送頻度 | 向いている人 | お客様への表記例 |
|---|---|---|---|
| 毎日発送 | 平日毎日 | 専業の方、在宅時間が長い方 | 「ご注文後1〜2営業日以内に発送」 |
| 週2〜3回発送 | 曜日を固定 | 副業・兼業で決まった曜日に対応できる方 | 「毎週○・○・○曜日に発送」 |
| 受注後○営業日以内 | 不定期 | 受注制作の方、スケジュールが不規則な方 | 「ご注文後3〜5営業日以内に発送」 |
どのパターンを選んでも、設定した目安を守れていれば信頼は損なわれません。逆に言えば、「翌日発送」と書いてあるのに3日かかる方が、「5営業日以内」と書いてあって3日で届くよりも印象が悪くなります。
発送日の目安は「最速で届く日数」ではなく、「確実に守れる日数」で設定します。
発送日の目安を決める手順
1. 自分が発送できる曜日を洗い出す
まず、本業のスケジュールを週単位で書き出してみてください。その中で「梱包と投函に30分を確保できる曜日」を探します。
私の場合は、平日は毎日14時に発送作業をまとめて行っています。ただし、これは専業としてやっているからできることです。副業の場合は、帰宅後の夜に梱包して翌朝投函する、あるいは週末にまとめて発送する、という形が現実的です。
2. 最も遅いケースを基準にする
目安の日数は「一番忙しい週に、何日で発送できるか」を基準に設定します。
たとえば、月・水・金に発送する場合、金曜の夜に入った注文は最短で月曜発送です。つまり最長で2営業日後の発送になります。この「最も遅いケース」が、お客様に伝えるべき目安です。
| 注文のタイミング | 次の発送日(月水金の場合) | 注文から発送までの日数 |
|---|---|---|
| 月曜の朝 | 水曜 | 2日 |
| 水曜の夜 | 金曜 | 2日 |
| 金曜の夜 | 月曜 | 3日(土日を挟む) |
| 日曜の夜 | 月曜 | 1日 |
この例では「ご注文後3営業日以内に発送」と表記しておけば、ほぼすべてのケースをカバーできます。
3. 余裕を1日だけ足す
体調不良や急な残業で予定どおりに発送できない日があります。基準の日数に1日だけ余裕を加えておくと、トラブル時にも目安を守りやすくなります。
上の例なら「3〜4営業日以内に発送」としておけば安全です。ただし、余裕を取りすぎると「遅いショップ」という印象になるので、1日程度にとどめておくのがバランスの良いところです。

発送スケジュールの伝え方:3箇所で統一する
伝える場所を絞る
発送スケジュールは、お客様の目に触れる3箇所に統一して記載します。
- 商品ページ(商品説明欄)
- 配送ポリシー(ショップの固定ページ)
- 注文確認メール(Shopifyの自動送信メール)
この3箇所に同じ表記を載せることで、「聞いていた話と違う」というトラブルを防げます。
商品ページでの表記例
商品説明欄に発送日の目安を書く場合、長々と説明するよりも端的に記載するのが読まれやすいです。
発送について
- 発送日: 毎週月・水・金曜日
- 発送方法: クリックポスト(ポスト投函・追跡あり)
- お届け目安: 発送後1〜3日
購入を検討している方は、商品の説明を読んだ流れで発送情報を確認します。スクロールしなくても目に入る位置に配置するのが理想です。
配送ポリシーでの記載
配送ポリシーには、もう少し詳しく記載しておきます。特に「土日祝は発送を行っていません」「年末年始やイベント前後は発送が遅れる場合があります」といった例外も明記しておくと、お客様からの問い合わせが減ります。
注文確認メールへの追記
Shopifyの注文確認メールは自動で送信されます。このメールに「発送まで○営業日ほどお時間をいただいております」と一文を加えておくと、注文直後のお客様の不安を和らげられます。
Shopifyの管理画面 → 設定 → 通知 → 注文確認メール から、テンプレートを編集できます。
繁忙期の対応
イベント後・セール後の注文集中
普段は週10件程度でも、イベントやセールの後に一気に注文が入ることがあります。私の場合、繁忙期には1日100件を超えたこともあります。
副業・兼業の方にとって、この「いつもと違う件数」は特に負担が大きくなります。対策として有効なのは、事前に告知しておくことです。
- セール開始前に「発送まで通常より日数をいただく場合があります」とSNSやショップのお知らせに記載する
- 商品ページの発送目安を一時的に長めに変更する(例: 3営業日→5営業日)
- セール終了後、通常の表記に戻す
発送日を一時的に変更する
長期休暇や出張で発送できない期間がある場合は、ショップのトップページやSNSで事前に告知しておきます。急な変更でも、注文確認メールに一文添えるだけでお客様の印象は変わります。
「予定より早く届いた」はポジティブな体験になりますが、「予定より遅い」は不安につながります。目安を守るのが難しい状況が予想されるなら、先に日数を延ばしておく方が安全です。
お客様の期待値コントロール
「遅い」と「約束どおり」の違い
個人ショップに注文するお客様は、大手ECサイトのような翌日配送を期待しているわけではありません。ただし、「いつ届くのか分からない」状態は不安につながります。
期待値のコントロールは、「発送日の目安を明記する」「目安を守る」「発送したら通知する」の3つで十分です。
発送完了通知を必ず送る
発送が完了したら、追跡番号つきの発送完了メールを送ります。Shopifyの標準機能で、注文のフルフィルメントを完了すると自動で発送通知メールが送信されます。このメールに追跡番号が記載されていれば、お客様は自分で配送状況を確認できます。
「まだ届きません」という問い合わせの多くは、発送通知が届いていないことが原因です。発送作業をルーティン化するでも触れていますが、追跡番号の反映と発送通知の送信をセットにしておくと、問い合わせが減ります。

製作と発送を両立させるスケジュール
発送の曜日を決めたら、それ以外は製作に充てる
副業・兼業の方が発送スケジュールで最も大切にしたいのは、「発送に追われてものづくりの時間がなくなる」事態を避けることです。
製作と発送の両立でも詳しく書いていますが、発送の曜日・時間を固定することで、「今日は発送の日」「今日は製作の日」と切り分けができます。
たとえば、週3回(月・水・金)を発送日にするなら、火・木は製作に集中できます。土日が空いている方は、土日を製作に充てて平日に発送するパターンも有効です。
スケジュール例
| 曜日 | 午前(本業前 or 午前中) | 夜(帰宅後) |
|---|---|---|
| 月 | — | 梱包・翌朝投函 |
| 火 | 朝にポスト投函 | 製作 |
| 水 | — | 梱包・翌朝投函 |
| 木 | 朝にポスト投函 | 製作 |
| 金 | — | 梱包・翌朝投函 |
| 土 | 朝にポスト投函 | 製作・撮影 |
| 日 | — | 製作・商品ページ更新 |
夜に梱包だけ終わらせておいて、翌朝出勤前にポストに投函する。この流れなら、帰宅後の時間をすべて発送に費やす必要はありません。
よくある質問
Q. 「翌日発送」と書いた方が売れやすいですか?
即日発送や翌日発送は購入の後押しにはなります。ただし、守れない約束を掲げると信頼を失います。個人ショップでは、「3営業日以内」でも商品の魅力が伝わっていれば問題なく購入されます。無理な日数を設定して焦るよりも、確実に守れる日数を掲げる方が結果的にリピートにつながります。
Q. 受注制作の場合はどう書けばいいですか?
受注制作は、製作期間と発送日を分けて記載するのが明確です。「制作に5〜7営業日、制作完了後2営業日以内に発送」のように段階を分けると、お客様は「全部で10日くらいか」と見通しを立てられます。
Q. 発送が遅れそうなとき、事前に連絡すべきですか?
はい。目安の日数を超えそうな場合は、発送前にメッセージを送ることをお勧めします。「ご注文いただいた商品の発送が、通常より1〜2日遅れる見込みです」と一文送るだけで、お客様の不安は大きく和らぎます。何も連絡がないまま遅れる方が、印象は悪くなります。
まとめ
発送日の目安は、「最速の日数」ではなく「確実に守れる日数」で設定します。副業・兼業の方は、週に発送できる曜日を決めて、その中で最も遅いケースを基準にすれば、無理のないスケジュールが組めます。
伝え方は、商品ページ・配送ポリシー・注文確認メールの3箇所を統一するだけです。同じ情報が複数の場所に書かれていると、お客様は安心します。
発送日を固定したら、それ以外の時間はものづくりに充ててください。発送スケジュールの固定と合わせて、CSVエクスポートから追跡番号の反映まで一括で処理する仕組みを取り入れると、発送作業そのものの時間も短縮できます。瞬時に発送!for クリックポストで、限られた時間の中でも発送を手早く済ませる環境を整えてみてください。